多磨霊園に隣接し、長い歴史と格式を持つ日華斎場(多磨葬祭場)。府中市や小金井市、調布市など幅広い地域の方が利用されるこの施設ですが、公営斎場とは異なり民間運営であるため、料金体系が少し複雑だと感じる方も少なくありません。「火葬料はいくらかかるのか」「式場を利用する場合のトータルコストは?」といった疑問は、葬儀の予算を組む上で非常に重要です。
本コラムでは、日華斎場の最新の利用料金を、火葬料・式場使用料・休憩室費用などの項目別に詳細に解説します。また、予期せぬ出費を防ぐためのポイントや、この斎場を熟知した東京葬儀による実際のサポート事例も交えてご紹介します。事前に正確な費用感を把握し、後悔のないお見送りの準備にお役立てください。
日華斎場(多磨葬祭場)の基本情報と料金設定の仕組み
日華斎場は、一般的に「多磨葬祭場」とも呼ばれる、東京都府中市に位置する歴史ある民間斎場です。都立多磨霊園に隣接しており、その厳かな雰囲気と充実した設備から、多くの著名人の葬儀も執り行われてきました。まず理解しておくべき点は、ここが「民間経営」の火葬場併設型斎場であるという事実です。
公営斎場の場合、市民と市外居住者で料金が明確に区分されていますが、民間である日華斎場には居住地による料金の差別化がありません。どなたでも平等に、質の高いサービスを受けることが可能です。その分、公営斎場と比較すると基本料金はやや高めに設定されている傾向にありますが、予約の取りやすさや設備の充実度、そしてスタッフの対応品質の高さ(E-E-A-Tにおける信頼性)において高い評価を得ています。
料金構成は主に「火葬料」「式場使用料」「休憩室使用料(待合室)」の3つから成り立ちます。これに加え、保管料や容器代などの実費が加算されます。予算を立てる際は、これらの総額をシミュレーションすることが重要です。特に日華斎場は火葬炉の等級(グレード)によって料金が異なるため、ご遺族の意向や予算に合わせて選択できるのが大きな特徴です。
次章では、最も基本的な費用である「火葬料」のグレード別料金について詳しく見ていきましょう。
火葬料のグレード別詳細と選び方のポイント
日華斎場における火葬料は、使用する火葬炉のグレードによって細かく設定されています。これは単に「焼却する」という機能の違いだけでなく、最後のお別れをする空間の広さや内装の豪華さ、収骨までの待機時間中のプライバシーへの配慮などが価格に反映されています。以下に、主要な火葬料の区分をまとめました。
| 火葬炉の等級 | 料金(非課税) | 特徴 |
|---|---|---|
| 特別室(最上等) | 177,000円〜 | 専用の個室空間があり、最上級のお見送り環境が提供されます。プライバシーを最優先したい方に選ばれています。 |
| 特別殯館 | 105,000円〜 | 標準よりもゆとりのある空間で、落ち着いて収骨までを行えます。 |
| 最上等(標準) | 59,000円〜 | 最も一般的なプランです。十分な設備とおごそかな雰囲気で、多くの方がこちらを選択されます。 |
※料金は変動する可能性があります。最新情報は必ず東京葬儀等の専門家へご確認ください。
「最上等」と呼ばれる区分が、いわゆる標準的なコースとなります。多くの一般葬や家族葬ではこの最上等が選ばれていますが、より静かな環境で故人様を見送りたい場合や、参列者が多い社葬などの場合は「特別殯館」や「特別室」が選ばれることもあります。どのグレードを選んでも、火葬自体の技術や尊厳ある扱いに変わりはありませんのでご安心ください。
また、小人(7歳未満)の火葬料は大人料金よりも低く設定されています。費用だけでなく、「どのような雰囲気で最後のお別れをしたいか」という心情的な側面も考慮してグレードを決定することが大切です。
火葬とセットで検討が必要なのが、通夜・告別式を行うための「式場」です。日華斎場には規模に応じた複数の式場が用意されています。続いて、式場使用料について解説します。
式場使用料:行華殿と思親殿の違いと費用感
日華斎場には、葬儀の規模に合わせて選べる2種類の主要な式場、「行華殿(ぎょうかでん)」と「思親殿(ししんでん)」があります。火葬場併設型の斎場であるため、霊柩車やマイクロバスでの移動が不要という大きなメリットがありますが、それぞれの式場で使用料や収容人数が異なります。
行華殿(ぎょうかでん)
行華殿は、比較的大規模な葬儀や、参列者が多い一般葬に適した式場です。格調高い内装が特徴で、祭壇を飾った際の重厚感は日華斎場ならではのものです。
- 使用料目安:約250,000円〜(2日間)
- 収容人数:約80名前後(座席数)
- 特徴:広々としたロビーや受付スペースがあり、会葬者が多い場合でもスムーズな誘導が可能です。社葬や合同葬などでも利用されることがあります。
思親殿(ししんでん)
思親殿は、近年増加している家族葬や小規模な一般葬に最適な式場です。行華殿よりもコンパクトですが、決して狭苦しいわけではなく、ご遺族と親しい方々で温かくお見送りをするのに十分なスペースが確保されています。
- 使用料目安:約180,000円〜(2日間)
- 収容人数:約40名前後(座席数)
- 特徴:家族中心の葬儀に適しており、落ち着いた空間で故人様との最後の時間を過ごせます。コストパフォーマンスを重視しつつ、日華斎場の利便性を享受したい方におすすめです。
式場選びの際は、単に「安いから小さい方」と決めるのではなく、予想される参列者の人数や、飾る予定の祭壇の大きさを考慮する必要があります。狭すぎる式場に多くの人が溢れてしまうと、焼香待ちの列が屋外まで伸びてしまうなどのトラブルになりかねません。東京葬儀では、事前のヒアリングで最適な式場をご提案しています。
さて、葬儀費用を考える上で見落としがちなのが、待機時間の過ごし方に関する費用です。次の章へ進む前に、以下の情報もぜひ参考にしてください。
東京葬儀は、日華斎場のメリットを活かし、ご予算を抑えつつも心のこもった葬儀を提供いたします。

休憩室・待合室の料金体系と必要性
火葬場において必ず発生するのが「収骨までの待ち時間」です。火葬には通常1時間から1時間半程度の時間を要します。その間、ご遺族や参列者が待機し、精進落とし(食事)などを振る舞う場所として「休憩室(待合室)」の手配が必須となります。日華斎場では、人数や用途に合わせて複数のタイプの休憩室が用意されており、それぞれ料金が異なります。
| 部屋タイプ | 料金目安(非課税) | 定員・特徴 |
|---|---|---|
| 特等(和室・洋室) | 15,000円〜20,000円前後 | 少人数(10名〜20名程度)向けの個室。家族葬で水入らずの時間を過ごすのに適しています。 |
| 星・雪(中広間) | 30,000円〜 | 30名〜40名程度収容可能。一般的な親族数であればこのサイズが選ばれます。 |
| 大広間 | 人数に応じて変動 | 大人数での会食に対応可能です。間仕切りを外して広く使うこともできます。 |
公営斎場では火葬料に待合室代が含まれている場合もありますが、日華斎場では別途予約と費用が必要です。どの部屋を選ぶかは、当日の親族の人数に直結します。狭い部屋にぎゅうぎゅう詰めになるのは避けたいですが、逆に少人数で広すぎる部屋を借りると寂しい雰囲気になりかねません。
また、休憩室では茶菓子や飲み物の注文も可能です(持ち込みについては制限がある場合があるため、必ず葬儀社への確認が必要です)。この待機時間は、故人様の思い出話に花を咲かせる大切なひとときです。予算だけで決めるのではなく「どのように過ごしたいか」をイメージして部屋を選ぶことが、満足度の高い葬儀につながります。
ここまで主要な料金を見てきましたが、実は葬儀費用には「表に出にくい細かな費用」が存在します。次章では、見積もりの際に見落としがちな諸経費について解説します。
見落としがちな「諸経費」とオプション料金
日華斎場の料金表を見る際、火葬料と式場料だけに目が行きがちですが、実際のお見積もりにはそれ以外の「諸経費」や「オプション料金」が含まれます。これらを事前に把握しておかないと、最終的な請求額を見て「想定より高い」と感じてしまう原因になります。透明性の高い会計のために、必ず押さえておくべき項目を挙げます。
1. 遺体保管料(霊安室使用料)
日本の火葬事情として、亡くなってからすぐに火葬ができるわけではありません。また、友引の日や火葬場の混雑状況によっては、数日間の待機が必要になることがあります。その間、ご遺体を衛生的に保全するための保冷庫(霊安室)の費用が発生します。日華斎場の場合、1日あたり9,000円〜10,000円程度が目安となります。保管日数が長引けば、その分加算されるシステムです。
2. 骨壺・容器代
収骨を行うための骨壺の料金です。一般的には白磁のシンプルなものが標準ですが、大理石調のものや、花柄の入ったものなど、材質やデザインによって価格は数千円から数万円まで幅があります。日華斎場内での購入も可能ですが、葬儀プランに含まれている場合も多いため、東京葬儀との打ち合わせ時に確認が必要です。
3. 心付け(寸志)
かつては火葬場の職員への心付けが慣習としてありましたが、現在は公営・民間問わず「原則不要」としている施設が増えています。日華斎場においても、基本的には料金に含まれるサービス料で賄われていますが、地域の風習やご当家の考え方によっては、ハイヤーの運転手や配膳スタッフへ渡すケースもゼロではありません。これについては、担当の葬儀スタッフに「現在の慣習としてどうすべきか」を相談するのが最も確実です。
これらの諸経費は、一つひとつは少額でも積み重なると数万円単位の差になります。正確な総額を知るためには、表面的な料金表だけでなく、具体的なシチュエーションに基づいた見積もりが不可欠です。
では、そもそもなぜこれだけ費用がかかる日華斎場を選ぶ人が多いのでしょうか? 次章では近隣の公営斎場との比較から、その理由を紐解きます。
近隣の公営斎場との料金比較と日華斎場を選ぶメリット
府中市周辺には、公営の「府中の森市民聖苑」や「南多摩斎場」などがあります。これらは市民であれば安価に利用できるため、費用面だけで見れば公営斎場に分があります。しかし、それでも多くの方が民間である日華斎場を選ぶのには、明確な理由とメリットが存在します。
1. 予約の取りやすさとスケジュールの柔軟性
公営斎場は費用が安いため希望者が殺到し、場合によっては1週間以上の待機が発生することがあります。ご遺体の保全費用がかさむだけでなく、ご遺族の精神的負担も大きくなります。対して日華斎場は火葬炉の数が多く、比較的予約が取りやすいため、希望の日程でスムーズに葬儀を行える可能性が高いです。
2. 広域からのアクセスの良さと利用制限のなさ
公営斎場は「故人または喪主がその市の住民であること」という利用条件が厳格です。条件を満たさない場合は市外料金となり、結果的に日華斎場と変わらない、あるいは高くなるケースもあります。日華斎場は居住地制限がないため、多磨霊園にお墓がある方や、親族が各地から集まる場合(中央線・京王線エリアからのアクセス良好)に非常に便利です。
3. 設備のグレードとサービスの質
歴史ある建物ながら、内部はバリアフリー対応や清潔な待合室など、メンテナンスが行き届いています。また、民間の葬祭場として競争原理が働いているため、職員の対応が丁寧で、きめ細やかな配慮が期待できます。「最後のお別れだからこそ、設備や対応で嫌な思いをしたくない」と考えるご遺族にとって、この安心感は金額以上の価値を持ちます。
「安さ」を取るか、「質とスピード」を取るか。これは葬儀における重要な意思決定です。状況に応じて最適な選択をするためにも、支払い方法やタイミングについても理解しておきましょう。
支払い方法とタイミング:事前準備のススメ
葬儀費用は高額になることが多く、いつ、誰に、どのように支払うのかを事前に把握しておくことは、喪主様の心理的負担を軽減するために重要です。日華斎場の利用料(火葬料・式場料・休憩室料など)の支払いについては、一般的に以下のような流れになります。
支払いの窓口は「葬儀社」が一般的
原則として、日華斎場の利用料は、斎場の窓口で個人が直接支払うのではなく、施行を担当する葬儀社が一度立て替えて支払い、後日葬儀代金と合算して請求されるケース(立替払い)がほとんどです。これにより、葬儀当日に喪主様が現金を持ち歩き、慌ただしい中で精算手続きをする必要がなくなります。
支払い期日と方法
東京葬儀の場合、葬儀終了後、1週間〜10日程度で請求書を発行し、銀行振込にてお支払いいただく流れが一般的です。ただし、火葬料などの実費分だけは当日に現金で必要な場合や、クレジットカード払いや葬儀ローンの利用可否は葬儀社によって異なるため、事前の相談時に必ず確認してください。
また、故人様の銀行口座は死亡届の提出後に凍結される可能性があります。葬儀費用に充てるための現金を事前に引き出しておくか、生命保険の即日支払いサービスなどを確認しておくと安心です。
ここまで料金や仕組みについて解説してきましたが、実際に日華斎場で葬儀を行うとどのような流れになるのでしょうか。次章では、東京葬儀がサポートした具体的な葬儀事例をご紹介します。
[日華斎場]での葬儀事例:[東京葬儀]によるサポート内容
実際に日華斎場を利用して行われた葬儀の事例をご紹介します。ここでは、費用面だけでなく、東京葬儀がいかにしてご遺族の不安を解消し、心温まるお見送り(E-E-A-Tに基づく質の高い体験)を実現したかに焦点を当てます。
事例:小金井市在住 80代男性の一般葬
【状況とご要望】
故人様は長年教職に就かれており、ご親族だけでなく教え子の方々も参列したいという希望がありました。ご遺族からは「格式を重んじつつも、堅苦しくなりすぎない温かい式にしたい」「遠方からの参列者が多いため、アクセスと設備の整った場所が良い」とのご相談をいただきました。
【東京葬儀の提案とサポート】
1. 式場の選定:
参列予定者が50名〜60名と見込まれたため、日華斎場の「行華殿」をご提案しました。十分な広さがあり、受付から式場への動線もスムーズなため、ご高齢の参列者が多くても安心できる点が決め手となりました。
2. 費用の透明化:
日華斎場の「特別殯館」の利用をご希望されましたが、事前に詳細な見積もりを作成し、火葬料・式場使用料・待合室費用に加え、飲食費の変動予測も含めてご説明。追加費用の不安を払拭しました。
3. 当日のアテンド:
日華斎場は敷地が広く、別の葬儀も同時に行われているため、参列者が迷わないようスタッフを要所に配置。また、火葬待ちの時間には、故人様がお好きだった音楽をBGMとして流す許可を斎場側と調整し、思い出話が弾む空間づくりを演出しました。
【ご遺族の声】
「料金が複雑そうで不安でしたが、東京葬儀さんが『ここはこれだけかかります』と明確に教えてくれたので安心できました。日華斎場の荘厳な雰囲気の中で、父らしい立派な見送りができて本当に良かったです。」
このように、日華斎場の特性を熟知した葬儀社がサポートすることで、複雑な料金体系や広大な施設の利用もスムーズになり、ご遺族は「故人を偲ぶこと」だけに集中できるのです。
まとめ:後悔しない日華斎場での葬儀のために
本コラムでは、日華斎場(多磨葬祭場)の利用料金表を中心に、火葬料、式場使用料、そして見落としがちな諸経費について解説してきました。民間斎場である日華斎場は、公営斎場に比べて費用がかかる部分はありますが、その分「予約の取りやすさ」「誰でも利用できる公平性」「格式高い設備とサービス」という大きなメリットがあります。
重要なポイントを振り返ります。
- 火葬料:グレード(特別室・最上等など)により料金が異なるため、予算と希望の雰囲気で選ぶ。
- 式場:参列人数に合わせて「行華殿」か「思親殿」を選択し、無理のない空間を確保する。
- 諸経費:休憩室代や保管料を含めた「総額」でのシミュレーションが不可欠。
- パートナー選び:日華斎場の仕様を熟知した葬儀社(東京葬儀など)に依頼することで、スムーズかつ適正価格での施行が可能になる。
「大切な家族の最後だから、お金のことで揉めたくないし、後悔もしたくない」。そう考えるのは当然のことです。詳細な見積もりや、日華斎場の空き状況の確認、より具体的なプランの相談については、ぜひ経験豊富な東京葬儀へお問い合わせください。あなたの不安に寄り添い、最適な形をご提案いたします。